モートン病の靴選びのポイントが単純なのに難しい理由と対策

モートン病の靴選び何故難しい? column
モートン病の靴選び何故難しい?

モートン病と靴選びの基本

モートン病の靴選び何故難しい?

モートン病の靴選び何故難しい?

モートン病と靴選びの背景

今日は、モートン病で足の指の付け根が痛い方の靴選びについて、インソールだけじゃない重要な条件をお話します。

モートン病になると、今まで履いていた靴が痛くて履けなくなってしまいます。
そこで、靴の中にクッション性をつけようと、インソールを入れてみたけどダメだったという人、この動画を見ている方の中にもきっといますよね。
痛みがつらくなって病院に行ってみると、モートン病と診断されて、インソールと靴を探してみてくださいと言われる人が多いです。

 

「モートン病の靴選びのポイントが単純なのに難しい理由と対策」を動画で見たい方はこちら

モートン病に適した靴選びの重要性

今日お伝えしたいことは、モートン病の方の靴選びで最も重要なことですが、とっても単純です。
でも、その単純なことが難しいから皆さん困っているわけですね。

その重要なことというのは、幅の広い靴を選ぶということです。
とってもシンプルで拍子抜けしてしまうかもしれませんね。
もしくは、知ってるよそんなことという人も多いでしょう。

なんでそんな、単純なことが難しいのかという理由と、どういう風に探せばよいのかについて、紹介していきます。
もちろんそれだけではないので、靴の幅を含めた3つの条件の話もしましょう。

モートン病の概要と靴選びのアドバイス

最初に、モートン病について少しだけ、どういう病気なのかの説明が必要なので、簡単にお話しますね。
モートン病というのは、指の付け根部分で、骨と骨の隙間などの狭いところを通る際に、神経が圧迫されて痛みやしびれなどの神経症状が出る疾患です。

圧迫が引き金となると言われていますので、病院でモートン病と診断された場合でも、幅の広い靴というアドバイスを受ける方は多いんですね。

 

幅の広い靴が選びにくい理由

幅の広い靴を選ぶのが難しい理由

それなのに、幅の広い靴を選ぶのが難しいのは、
1つ目は靴屋のせい
2つ目は「ちょうどよいのに幅の広い靴」がない
という2つの理由です。

靴屋の知識不足が招く問題

1つ目の「靴屋のせい」というのがどういうことなのか、お客様の体験談を借りて説明します。

あるお客様が、病院でモートン病と診断を受けて、幅の広い靴を探しに行きました。
系列店が何店舗もある、足の健康とフィッティングにこだわっているお店に相談に行ったそうです。

そこで、足を測ってくれたのですが、あなたの足は2Eです。だから、この2Eのコーナーから選んでくださいと言われたんですね。

2Eというのは、靴の縦の寸法、23.0とか25.5みたいな縦の長さを基準にしたサイズではなくて、足の指の付け根の一周の寸法を基準にしたサイズです。
正確な表現ではなくなってしまいますが、分かりやすく言うと、足の横幅のサイズです。

モートン病のように、幅の広い靴が必要な場合は、足の寸法は無視して、圧迫感のない靴を選ばなくてはいけません。足が2Eなら、靴は3Eや4Eといった、幅の大きな靴にするべきです。

それなのにそのお店では、足の寸法を重視しすぎるあまり、試着すらさせてもらえなかったということですから、完全にその販売した人の知識不足ですし、お店の規則だったとしたら、足の健康に気を使っている店だと言うべきではです。

これがまず一つ目の、幅の広い靴を買うことが難しい理由です。
こういう店はいくつもあります。
シューフィッターなどの、知識が少ない販売員の場合に、相手の求めることの意味が理解できず、間違った常識を押し付けてしまうことがよくあります。

そうなると、必要な靴が買えないということになってしまいますね。

「ちょうどよいのに幅の広い靴」がない問題

もう一つは「ちょうどよいのに幅の広い靴」と言いました。
ちょっと意味が分かりにくいですよね。
靴は、先ほどの3Eとか4Eとか5Eといった靴が幅広の靴で、3,4,5と順に大きくなります。
これは、指の付け根の寸法だと先ほど説明しましたが、実際には、指の付け根の寸法が4E、5Eと大きくなると、甲の部分やかかと周りも太くなってしまいます。

幅が広い靴が必要なんだからそれでいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、実際には、足の甲や「かかと」は幅広である必要ないんですね。
その部分は歩きやすいようにフィットしていていいんです。

だけど、幅広の木型で作られた靴は、甲もかかとも大きくなってしまいます。
スニーカーならまだ紐で調節して歩けるようにできますが、パンプスだとパカパカしてしまって、かえって足が疲れてしまいます。

指の付け根部分より前の方は幅が広くて圧迫が無く、甲や「かかと」はゆるくない、ちょうどよい靴、特にパンプスを探すのは、靴作りの当たり前とは条件が違ってくるので、とっても難しいんです。

モートン病に適した靴選びの条件

靴選びで重要な3つの条件

では、どういうふうに対策をしたらよいかということなのですが、その前に、モートン病の靴選びで必要な条件の他の2つも紹介しておきます。

これら3つの条件を揃えるための方法でもありますから、ちょっと聞いてください。

1つ目は靴の幅でしたね。
2つ目は足の指の付け根部分のクッション性です。
3つ目は、インソールによる足のサポートです。

どれも、足の指の付け根の痛みが出た人にとっては知っていることかもしれません。

ただ、どれも、モートン病に適した条件があります。
2つ目のクッション性も、モートン病で足の指の付け根が痛い方に合いやすいクッション性があります。
それから、3つ目のインソールも、モートン病のサポートに必要な条件があります。

それぞれについて詳しくは別の動画で紹介しますが、それら3つの条件を1足の靴の中で揃えなくてはいけないということですから、やはり靴選びは難しいですね。

モートン病の靴選びの具体的な注意点

 靴底の幅が広い靴を選ぶ

モートン病で靴を購入する際の注意点の1つ目は「靴底の幅が広い靴を選ぶこと」です。
靴底というのは、靴を裏返したときの靴の底のことです。
先ほど、サイズ表記の3Eや4Eについて話しました。
これは、簡単に言うと幅を表すサイズ表記といいましたが、実際には、指の付け根部分一周の寸法なので、幅だけではなくて、厚みでもこのサイズは大きくなります。

各メーカーや工場の設計方針によりますが、同じ4Eという表記の靴であっても、それが幅ではなくて、厚みによって寸法が取られている靴の場合は良くありません。
同じ4Eだったとしても、靴底の幅が大きいものの場合は、厚みよりも横幅が大きい可能性が高いので、おススメです。
モートン病ではない場合、厚みによって作られた寸法は履くことで足が靴を横に潰すので、履いているうちにそうなってくるのですが、モートン病で圧迫されたくない足では、厚みの寸法が横の寸法になるまで履くのは辛いですからね。

緩すぎるくらい幅のある靴を選ぶ

モートン病で靴を購入する際の注意点の2つ目は「緩すぎるくらい幅のある靴を選ぶこと」です。
どうしても皆さん、少しでもスタイルの良い靴を履きたいと思う気持ちがあるようなんですね。
2つの候補があったとして、ひとつは足と靴に隙間があるくらいにゆとりがある靴。だけどコロンとしていて格好良くない。
もう一つは、足と靴に隙間はないけれど、窮屈さも感じないし、短時間試着した際には痛くない。そして、ちょっと細身のこっちの靴の方が好みに近い。

こんな状況はしょっちゅうあります。
でもこの場合、幅に余裕がある方の靴にするべきです。
その靴を履いて痛みが出ないことが確認できてから、もう一方の靴を購入してみることはアリですが、痛みがあって、履ける靴が無いという状況で選ぶべき靴は、余裕のある靴一択です。

今はいいけど長く履くと痛くなるとか、朝はいいけど夕方はむくんで圧迫感を感じていたくなるなんていう話もしょっちゅうです。
痛みがあって、現在痛くなく履ける靴が無いのであれば、見た目よりも痛くないことを優先させましょう。

 

靴の中のクッション性を重視する

モートン病で靴を購入する際の注意点の3つ目は「靴の中のクッション性が十分であること」です。
幅は十分に余裕があるけれど、クッション性が足りない靴を選んでしまうと、実際に外を歩いた時には痛みが出てしまいます。
靴の中にクッション性を足すということは、靴の中を狭くします。

もちろん、靴の中にクッションを追加して履いてはいけないということではありませんよ。
その場合は、追加するクッションを入れた状態で靴を試着して、寸法が十分であることを確認しましょう。
クッション性を十分に備えたモートン病対策がされているオーダーメイドのインソールを使う場合はそれを入れて試着してください。

横幅がしっかりとあって足が圧迫されていない状態で、かつ指の付け根の痛みを緩和できるクッション性が備わっている靴にしましょう。

靴幅を広げる加工を活用する

モートン病で靴を購入する際の注意点の捕捉として、もしも、元もその足幅が広い方の場合、靴の幅を広げる加工をする必要が出てきます。
この幅を広げる加工はとても有効で、余裕はないけれどきつくない程度の靴を、しっかりと余裕のある靴にすることができますし、短時間なら平気だけど、長く履いているときつくなってしまいそうといった場合なら、余裕があって圧迫しない状態まで広げることができます。

そういう加工ができるかどうか、できるお店なら、実際に履いてみてから、後日でもそういう加工ができるかどうかも、購入するお店で確認してみると良いでしょう。

モートン病に適したおすすめの靴

おすすめのパンプスとその特徴

ここまでいろいろとお話してきましたが、スニーカーはともかく、そんなパンプスあるの?と思うかもしれません。
実際に当店でモートン病の方におススメするパンプスで「これなら歩ける!」と言って頂けて好評な靴がこちらです。

つま先がコロンとしていて、幅が広そうに見えると思います。
靴底を見ても、一般の同じサイズのパンプスと比べて圧倒的に幅が広いです。
そして、この靴はクッション性も優れています。
靴底と、靴の中、そしてインソールの3つの素材の組み合わせで、モートン病の足の指の付け根の痛みを和らげてくれると評判です。
そしてインソールは、モートン病で支えてほしい横アーチを支えるようになっている村山式インソールの、モートン病の方に好まれるクッション性を使用したタイプになっています。

ネット注文での対応とサービス

このパンプスを購入して履いてみたいという方は、ルッチェの楽天市場店で購入できますので、概要欄からリンクをタップしてみてください。

私の店では、靴の幅を広げる加工がネットでの注文でもできますので、普段から少し幅が広いと感じていた方の場合は、ご注文の際に幅を広げる加工を選んでいただけば無料で行うことができます。
心配な方は、モートン病だから徹底的に伸ばしてほしいとメッセージをください。

 

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