ウォーキングを始めたいという相談がお店で増えているのですが、話を聞いていつもお伝えしているのは、【「正しいウォーキングを始めること」にとらわれないで、上手にウォーキングを始めましょう】ということです。
正しい歩き方も、正しい靴も、人によって違うというのが最近の考え方です。
ウォーキングを上手に始めて、徐々に自分のスタイルを見つけていけば、自分にとっての正しいウォーキングにたどり着くけば良いと思いませんか?
ここでは、ウォーキングの始め方について、ルッチェでいつもお話していることをかいつまんで紹介します。
散歩から始める上手なウォーキングの始め方
ルッチェでおすすめする上手なウォーキングの始め方は「散歩から始める」という方法です。
方法というと大げさに聞こえますが、これまで運動をしていなかった人でウォーキングから始めようという方には、簡単で、運動量や心構えとしても、散歩くらいがちょうど良いのです。
歩くことが健康につながるという研究は多くありますが、その中には、歩き方についての言及がされていないものがほとんどです。トイレに行くとか、新聞を取りに行くなど、日常生活のちょっとした「歩き」すら歩数にカウントしても良いとする研究もあるくらいです。
ウォーキングをしようと思い立ったら、難しいことは後回しにして、早速靴を履いて外に出て、気の向くままに散歩をしてみましょう。
”ウォーキングの効果”を欲張るのはやめよう
ウオーキングには様々な効果があるとされ、皆さんそれを期待してウォーキングを始めるのですが、欲張りすぎると、期待通りの効果が得られないという不満につながってしまいます。
ウォーキングの効果として、厚生労働省e-ヘルスネットでは、以下のものを紹介しています。
- 体脂肪の減少
- 肥満解消
- 血中の中性脂肪の減少
- 血圧の改善
- 血糖値の改善
- 心肺機能の改善
- 骨粗しょう症の予防
人によっては目的がダイエットだったり、健康維持だったり、ストレス解消だったりするでしょう。
しかし、ちょっと歩いたくらいで大きな効果が得られるほどウォーキングの運動効果は大きくありません。
最初は、総合的な「健康」の向上を目的にするくらいがちょうど良いでしょう。
とはいえ、必ず体に良い変化は起こります。
自分に起こる変化がどんなものなのか、楽しみながら続けてみて下さい。
”正しい歩き方”に振り回されるのはやめよう
「正しい歩き方」という考え方は既に古いのですが、いまだに「正しい歩き方」というのを伝えたがる人がいることは問題だと考えています。
人は生まれ持った骨格が違います。
そして、生活習慣などによって身に付いている体のくせもそれぞれです。
それにもかかわらず、1つの歩き方を強制することは、人によっては負担でしかなく、決して正しいとは言えないはずです。
散歩から始めて歩くことに慣れてくれば、徐々に自分なりの歩き方がわかってくるはずです。
靴は要チェック!必要なら買うべき
靴は歩き方に大きな影響を与えますから、こまめにチェックをしましょう。
とはいえ、歩きやすい靴であれば、ウォーキングシューズとして売られている靴じゃなくても構いません。
それよりも、修理や買い替えを必要な時期に行うことが、体のためにもとても重要です。
当然ですが、たくさん歩けばその分だけ靴の底は減ります。
靴底は減っても、靴の上の部分(アッパー)はまだきれいなままということもあるでしょう。
アッパーがきれいだと、靴を買い替えるのをためらってしまいますが、買え時を誤ると足に悪影響を与える靴になってしまいます。
2週間に1回は、靴を裏返して靴底をチェックしてみて下さい。
踵の内側か外側が斜めに減っていたら放っておかないようにしましょう。
直せる靴なら修理でも構いません。
修理ができない靴の場合、高い靴だったとしても、寿命だと諦めましょう。
準備運動と運動後ケアはやりましょう
散歩とはいえ、ゆくゆくはウォーキングにつなげていく運動です。
膝の屈伸をして、アキレス腱を伸ばして、腕を回すなど、体に「これから運動するんだよ」という合図を送るために、簡単でも良いので、準備運動を行いましょう。
運動後のケアはストレッチが良いでしょう。
これも、難しいことはしなくて良いので、アキレス腱を伸ばしたり、太ももを伸ばしたり、前屈をしたり、知っている限りのストレッチで良いので、やってみましょう。
続けるうちに、他よりも張っている場所が分かってきます。分かってきたら、その場所を念にやるなど徐々に上達していくはずです。
とにかく、やり方を勉強してからやるよりも、やってみる所から始めましょう。
足や全身のケアは必要に応じて取り入れよう
ストレッチに慣れてくると、固くなりやすい場所、疲労の溜まりやすい場所などが分かってきます。
また、歩くことで、体のどこかに痛みが出てくることもあるでしょう。
そんな場合には、専門的に相談できるところを見つけて相談すると良いでしょう。
なぜ痛みが出るのか、何故その場所が固くなるのか、原因や理由を見つけて説明してくれるところが、良い専門家です。
散歩からウォーキングへ「違い」と「変化」
散歩とウォーキングの違いに明確な線引きはありません。
気ままに立ち止まってお店を覗いたり、花を見たりせず、まとまった時間、歩くことに専念すればウォーキングです。
気づけば散歩からウォーキングに変わっているはず。
まとめ:自分の正しいウォーキングを確立しよう
慣れていくうちに、楽に歩けるペースや、ちょっと負荷のかかるペースが分かってきたり、歩きやすい靴の条件が分かってきたりと、自分なりの正しいウォーキングのスタイルが確立されていくはずです。
最初から正しさを求めると、うまくいかないどころか、始めることができなくなってしまいます。
正しい形にとらわれるよりも、今ある靴を履いて、先ずは散歩に出かけましょう。
初心者は自分のペースで臨機応変に取り組みましょうという内容の記事が、ランニング初心者を対象としたものですが、Yahoo!に出ていましたので、興味がある方はそちらも読んでみるととても参考になりますよ。
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